チャートを試す前に、まず準備トレーニングをしましょう。
とりわけ家を買おうか買うまいか考えるとき、多くの人は年収や年齢などから「自分が購入できる家のクラスはこれくらい」と現実的に考えます。無理をしてローン破綻したら意味がありませんから、制限を設けるのは大事なことです。
ただ、ここでは思い切り夢をふくらませて、「理想の家」を想像してみる。諸条件は、度外視。居住エリア、家の大きさ、形、部屋数、リビングやキッチンのスタイル……。なんでもアリです。
例えば、週末に趣味を楽しめる海や山に近い家がいい。いや、会社にも自転車で通勤できるくらいの都心の繁華街がいい。あるいは、自分の書斎や収集品を展示する部屋は絶対にほしい。いや、子供に友達がたくさんできるような環境を選びたい。それとも、眺望がよくホテルライクなサービスやセキュリティーのあるマンションがいい。
家のディテールまで妄想を巡らせ、希望項目を紙に書いてリスト化すると、「理想とする家」が浮かび上がってくるはずです。そしてもうひとつ大事なのは、それらに自分の優先順位をつけること。自分は何を重要視するのか。何だけは譲れないのか。自問自答しながら、また既婚者であれば妻の意向(潜在的なものも含め)を斟酌しながら、削れるポイントと、削れないポイントを徐々に仕分けしていきましょう。