ある程度絞れてきたら、仕上げはチャートです。「35歳・既婚・年収800万円」という設定にしていますが、このプロフィールに該当せずとも、YES・NOの判断をしていくうちに希望する「家の形」がより鮮明になると思います。
ただし、この結果は「現時点」のもの。真剣に購入や住み替えを考えるのなら、「将来」どのような住まいを望むのか、さらに想像してみることも大事です。
20代、30代、40代と年齢を重ねていくと、住みたい場所や家の種類が変わっていくことがよくあります。自分の生き方、仕事の種類、趣味、さらには結婚や出産といった大きなライフイベントなどによっても家の嗜好は変わります。
自分たちより子供の教育環境を優先したい。いずれ地方の実家にいる親を呼んで同居したい。そんな希望を持つ方も少なくありません。
先のことは誰にもわかりません。しかし、大げさに言えば自分の老後を考えるように10年、20年先の自分の人生を見据えることが幸せな家選びの始まりといえるでしょう。次回からは、家選びに関する4つのギモンにお答えします。
※すべて雑誌掲載当時
(構成=大塚常好 撮影=宇佐見利明)