一度は「セックスレスでいい」と合意したのに
【CASE3】「妻のセクシーキャラへの急変」がセックスレスを加速させたケース
Bさん夫婦(ともに49歳)は、数年前からセックスレス生活がスタート。その後一度だけ、セックスレスについて夫婦で話し合ったところ、「お互いにもうそういう年齢でもない。セックスがなくても仲良くやっていかれるのだから、それでいいじゃないか」という結論にいたった。二人が納得して出した答えだったこともあり、セックスレスの状態になってからも夫婦仲は変わらなかった。
ところがここに来て急に、「妻が暴走しはじめた」とBさんは怯える。妻とのセックスを望んでいないBさんに対し、やる気満々の妻が毎晩のようにセックスを求めて迫ってくるのだという。
Bさんの妻は美容関係の会社に勤務している関係もあり、「美」への意識が高い。Bさんいわく、「リモートワーク中の妻の後ろを通った時に見えたPC画面に、『いいセックスをすることがアンチエイジングの秘訣』『いくつになっても美しくいるためにはセックスは必須』といった情報がいくつも並んでいて、なんだかヤバイ予感はしていた」。
寝室には、怪しく光る派手な下着をつけた妻の姿
最初にBさんが面食らったのは、その3日後の夜のこと。Bさんがなにげなく夫婦の寝室のドアを開けたところ、先に寝ていたはずの妻が紫色に怪しく光る派手な下着をつけ、薄化粧をした顔でBさんに近づいてきたのだった。妻からの奇襲に驚いたBさんは、とっさに「風呂に入るの、忘れてたわ」と告げ、慌てて部屋から退出。乱れた呼吸を整えながらリビングに移動し、妻があきらめて寝静まるのを待った。
その翌日の晩は、「ネットでこんなの買っちゃった」とラブグッズを手にした妻がBさんの帰宅を待っていた。連日の妻からの猛アピールに戸惑ったBさんは、「そんなにセックスしたいわけ? 大丈夫か?」と冗談めかして言ったところ、妻は憤然として「夫なら妻の要求に応えるのが義務でしょう?」と譲ろうとしない。それどころか、「あなたがその気になるまで私、がんばるから」と息巻くのだった。
「妻が張り切る分だけ、引いてしまう自分がいる。これからの夫婦のありかたとして、妻にはセクシーさではなく、安らぎを求めたい」と妻からの猛攻にげんなりしているBさんだ。