排出権収入がなくても黒字化を達成
テスラの2020年度決算を見ると、排出権収入によって黒字化したと言える状態でした。ただ、排出権収入への依存体質は少しずつ改善されつつあります。
テスラは本業である自動車販売の売上を伸ばしており、21年4~6月期においてはCO2排出権収入なしで黒字を達成しています。このまま自動車販売の売上を伸ばしていくことができれば、排出権収入に頼らずに安定して黒字の水準を保つことができるでしょう。
テスラの最新の経営状況や意外な収益源を解説してきました。
2020年までのテスラは、本業の自動車販売収入ではなく、排出権収入によって最終利益が黒字化していました。ただ、2021年4~6月期は、排出権収入がなくても黒字になっており、排出権依存からの脱却が進んでいるようにも見えます。
今後は、四半期や通期の決算において、「自動車販売収入が伸びているか」と「排出権収入を除外して黒字化するか」が注目ポイントとなるでしょう。