電気自動車大手のテスラの業績が好調だ。2020年度の決算では、自動車販売収入が前年比30%増となった。ツイッターなどで「会計クイズ」を発信する福代和也さんは「テスラの売上の8割以上が電気自動車(EV)の販売収入だが、そのほかにも意外な収益源がある。それは決算書を読めばすぐにわかる」という――。
電気自動車大手テスラは、カリフォルニア州シリコンバレーにある本社をテキサス州のオースティンに移転すると発表しました=2021年09月25日
写真=Sipa USA/時事通信フォト
電気自動車大手テスラは、カリフォルニア州シリコンバレーにある本社をテキサス州のオースティンに移転すると発表しました=2021年09月25日

「意外な収益源」を持っているテスラ

皆さんは、電気自動車を作る「テスラ」という会社をご存じですか?

自動運転機能を備えた電気自動車の製造や、経営者のイーロン・マスク氏の宇宙旅行が話題になるなど、様々なメディアで取り上げられているので社名を知っている方も多いと思います。テスラは電気自動車メーカーなので、主な収益源は自動車の販売収入です。一方で、テスラは「意外な収益源」を持っています。

今回は、テスラの直近2年分の損益計算書を比較し、テスラの最近の経営状況と「意外な収益源」がどういったものなのかを読み解いていきましょう。

さっそく問題です。電気自動車を製造・販売するテスラが出した、2019年度と2020年度の損益計算書が並んでいます。どちらが最新の損益計算書か当ててみて下さい。

テスラの最新決算はどちらでしょう?
図表=筆者作成