コロナ禍が明けてもデリバリーは残る
コロナ禍を契機に、急速に普及したフードデリバリーだが、いずれコロナ禍が明ける時期が来るだろう。
そうなったときに、今よりも外食頻度が増え、フードデリバリーの需要が縮小する可能性も大いにある。
アフターコロナについてどう見据えながら、事業展開していくのか。
最後に渋谷さんに今後の展望について聞いた。
「もちろん、コロナ禍が明ければ外食をする機会も増え、店舗への客足も回復してくるでしょう。ですが、フードデリバリーがライフスタイルに根付いているのは確実で、急な揺り戻しはないと見ています。アメリカや中国などはデリバリーやテイクアウトの方が多いですし、日本も食に対するニーズがさらに多様化すると予想しています。飲食産業は今まで店舗でのイートインが前提でしたが、最近に入って外食の枠組みが変わってきています。
テイクアウト、デリバリー、ECサイトでのミールキット販売など、『オフ・プレミス(店舗外消費)』の流れがこれからさらに加速してくるはずです。そういう意味では、オフ・プレミスの食体験をいかに見いだせるかが鍵になってきます。銀のさらでは、テイクアウトできる店舗を今後増やしていきつつ、主軸はデリバリーに置きながら、事業を成長させていければと思います」