息子の脳が何に喜びを感じるのか知りたい

自粛期間中に、気づいたことがありました。日中、息子の様子を観察していたら、NHK Eテレの「ノージーのひらめき工房」を夢中で見ているんです。そこで「私たちも同じものを作ってみよう」と誘ってみたらすごく集中して取り組んでいました。どうやら工作が好きな子だったみたいです。

いまは彼が工作の何にハマっているのか知りたいと思っています。イメージした物が完成するのが楽しいのか、創意工夫が好きなのか? 工作の何に息子の脳が喜びを感じているのかを知りたいですね。

大人はよく「将来何になりたい?」って聞きますけど、この問いはあまり良くないと思っているんです。職業という型に当てはめて考えるのではなく、何に喜びを感じているかがわかればいろんな選択肢を持つことができます。

たとえば、スキルアップが脳の喜びなら、子供時代、サッカー選手を目指していた子が職人になったとしても、夢はかなったといえるわけです。子供には、自分は何に喜びを感じるのかを知って、自分で意思決定できる子になってほしい。息子と過ごす時間が増えた自粛期間は、親として子供を知る良い機会になったと思っています。

(構成=柳橋閑)
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