子供が母親の責任を負わなければいけない日本…全く理解できない
国民の関心を集めた眞子さんと小室圭さんの結婚問題。国民世論を二分するような大騒動に発展してしまったが、おめでたい話題がここまでこじれてしまった根底には、皇室・宮内庁と国民との間に不信感やミスコミュニケーションがあるのではないだろうか。
世界の王室情報を伝える専門ニュースサイト「ロイヤルセントラル」の副編集長で、アメリカ人の王室ジャーナリスト・ブリッタニ・バーガーさんに、今回の問題への見解やこれからの皇室のコミュニケーションのあり方について話を聞いた。
Q:眞子さん、小室圭さんの結婚についてどう思いましたか
愛する人と結婚できてよかった。日本では女性皇族は結婚すれば皇室を出るのだから、誰と結婚しても問題ないはず。基本的には小室さんの母親(佳代さん)の問題(元婚約者との金銭トラブルなど)であり、なぜ、子供がその責任を負わなければいけないのか、全く理解ができない。海外の王室で同様のことがあっても、問題になることはないだろう。
Q:日本の皇室だけでなく、世界的に見て人々の“ロイヤルファミリー”への関心は高まっているような印象があります。
王室が人々の「エスケープ(現実逃避)」の対象になっている。美しいウエディング、かわいい子供たちなど、おとぎ話のようなストーリーに人は惹かれる。退屈で、つまらない日常生活からのエスケープ先として、王室への関心が高まっている。
われわれのサイト「ロイヤルセントラル」は、世界の王室情報を一手に集めた専門ウェブサイトで、2012年に始まった。ライターはすべてボランティアで、アメリカやイギリス、オランダ、ノルウェー、ベルギーなど世界各国から発信している。
年々、王室への関心は高まっており、われわれのサイトへのアクセスも増加。今や1日100万ビューのアクセスがある。人々は「最強のセレブリティー」である王室の一挙手一投足にくぎ付けなのだ。
Q:ロイヤルファミリーがまるで芸能人のような存在になってきているということでしょうか? その存在価値はどのように変わってきていますか。
例えば、英国のエリザベス女王などは尊敬されており、別格の存在だが、ダイアナ妃の頃から、王室のセレブ化が顕著になった。ロイヤルファミリーの大衆化が始まり、人々はまるで芸能人のように王室をとらえ、メディアはそのゴシップを量産するようになった。権威というものより、より身近な存在ととらえられ、親しみやすさが求められるようになってきている。