せっかくなので、本物の「銀座三越」へ行って偽サイトに関して尋ねた

すぐ近くに銀座三越があります。せっかくですので、この偽サイトのことを直接に聞いてみることにしました。同社の受付でこの件を話すと、すぐに担当者の方が下りてきてくださり、モバイルの画面で「この通販サイトでしょうか?」と尋ねてきます。「はい」と筆者はうなずきます。

すでに、同社の側でも問題の偽サイトを把握していたようです。そこで「このサイトは御社と関連があるのでしょうか」「このサイトによる被害はあるのでしょうか」と質問をすると、後日、公式に連絡をもらえることになりました。

翌日、広報担当者から連絡がありました。

「このサイトは、銀座三越のサイトとは一切関係のないものになります。すでに警察には相談しており、フェイスブック社へ広告の削除依頼もしています」

筆者が驚いたのは、「お客さまからのお問い合わせは2件のみで、被害のご報告は入っておりません」との担当者の言葉でした。

確かに、この銀座三越をかたる偽サイトで被害を受けたという書き込みは見つけられませんでした。おそらく金銭的被害は出ていないということで間違いないでしょう。なぜなのでしょうか?

同社の広報担当者と話すなかで、被害が出ていない理由が二つみえてきました。