「私は~したい」と自分を主語にして伝えること

日本人は言葉にしなくても察してほしい、感じ取ってほしいと考えがちです。でも今、夫婦の関係性がうまくいっていない場合には、それではどんどん悪い方向へ進むばかりです。

解決のためには、一定の覚悟と真剣さをもって夫婦で話し合いをすることが必要不可欠です。

ただし、愚痴や叱責は厳禁。前へ進むための話し合いが、ただのケンカになってしまいます。「あなたは~」と相手を主語にして話し、責めるような雰囲気になることを避け、「私は~したい」と、自分を主語にして理想や希望を伝えるのがコツです。

あくまで「会議」であり、現状を解決するためのアイデア出しをするのです。感情をぶつけ合う場ではないことは、最初にお互いにしっかり確認しておきましょう。

夫婦会議を有意義なものにするためのポイントは、次の5つです。

①「家事はチームプロジェクト」とマインドセットする

夫婦会議を感情のぶつけ合いにしないために、まずは「夫婦はチーム」というマインドセットから始めましょう

「自分がやらなくては」とか「言っても無駄だから」という考えを捨て、自分が選んだパートナーを信じて、頼りになるチームメイトとして相手を見つめ直してみてください。

共働きなら、チーム内で業務分担することは、仕事上当たり前にしていることです。一度「夫婦はチーム」「家事はチームプロジェクト」とマインドセットしてしまえば難しくはないはずです。互いを「助け合うチームメイト」だと認識し直すことで、課題をどう解決すれば一番効率的なのか、建設的に話し合うことができるでしょう。

日々の仕事では、問題が起きたときにも感情をぶつけ合うことなく、課題解決のため、それぞれが持つリソースを提供して協力し合っているはずです。そのスキルをぜひ、夫婦間でも生かしてください。

時に互いの両親やヘルパーさんなどもチームメイトに加えて、一人で負担や不満を抱え込まないようにしてください。チームプロジェクトは、あくまで「チーム」という複数人で取り組むことが大切です。