「人間関係に疲れる」「プライベートの会話が弾まない」という悩みは、どうすれば解消するのか。心理カウンセラーの根本裕幸さんは「『いい人』であろうとすると自分がいなくなって疲れがたまりやすい。そういう人ほどコミュニケーションスキルを追い求めて、かえってコミュ障になってしまう」という――。
※本稿は根本裕幸『なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?』(フォレスト出版)の一部を再編集したものです。
「いい人をやめる」ためには「鬼畜生になりましょう」
「いい人」になってしまうと、自分らしさ、つまり自分の個性が殺されてしまいます。
「最近は便秘気味だから野菜中心の料理を食べたいな」と思っていても、友達が「やっぱ焼肉だよね!」と言い出したら、「いい人」であるあなたはそれに同意してしまいます。しかも笑顔で。そこでは、身体に気をつかっている自分を押し殺しています。
もちろん自分を喪失している状態ですから楽しくありません。メリットといえば、せいぜい嫌われないで1日過ごせてホッとするだけです。
お伝えしたいのは、「いい人をやめる」というのは幸せになる、人間関係に疲れないための近道です。私はより意図を汲み取っていただきたいがゆえに、強い言葉でこんな提案をします。
「鬼畜生になりましょう」
「不義理、非人情で生きましょう」
その言葉をきれいに言い換えれば、「私は私、他人は他人」です。