「人間関係に疲れる」「プライベートの会話が弾まない」という悩みは、どうすれば解消するのか。心理カウンセラーの根本裕幸さんは「『いい人』であろうとすると自分がいなくなって疲れがたまりやすい。そういう人ほどコミュニケーションスキルを追い求めて、かえってコミュ障になってしまう」という――。

※本稿は根本裕幸『なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?』(フォレスト出版)の一部を再編集したものです。

不幸せな悲しい顔のサインを持つ女性幸せな人々に囲まれています。
※写真はイメージです。(写真=iStock.com/SDI Productions)

「いい人をやめる」ためには「鬼畜生になりましょう」

「いい人」になってしまうと、自分らしさ、つまり自分の個性が殺されてしまいます。

「最近は便秘気味だから野菜中心の料理を食べたいな」と思っていても、友達が「やっぱ焼肉だよね!」と言い出したら、「いい人」であるあなたはそれに同意してしまいます。しかも笑顔で。そこでは、身体に気をつかっている自分を押し殺しています。

もちろん自分を喪失している状態ですから楽しくありません。メリットといえば、せいぜい嫌われないで1日過ごせてホッとするだけです。

お伝えしたいのは、「いい人をやめる」というのは幸せになる、人間関係に疲れないための近道です。私はより意図を汲み取っていただきたいがゆえに、強い言葉でこんな提案をします。

「鬼畜生になりましょう」
「不義理、非人情で生きましょう」

その言葉をきれいに言い換えれば、「私は私、他人は他人」です。