これまでの道のりは2人にとって過酷だった
私は、秋篠宮眞子さんと小室圭の婚約延期以来ウオッチしてきて、2人は間違いなく結婚するといい続けてきた。
そう確信できたのは虚実入り混じったメディア報道の中で、眞子さんの小室圭を思う心は揺るがないと信じられたからである。
現代版「ロミオとジュリエット」ともいわれた。英国のヘンリー王子とメーガン妃に比せられたこともあった。
だが、眞子&圭のケースは、もっと過酷だったと思う。
なぜなら、“籠の鳥”同然の眞子さんに、結婚に反対する両親や宮内庁だけではなく、中傷とでもいいたくなるような週刊誌報道や、SNSによる心ない書き込みなどが多く寄せられたからである。
SNSで中傷され、心を病んで自死してしまったタレントのことが問題になったが、それ以上の、あたかも日本中の人間が2人の結婚に反対しているかのような状況の中で、妹・佳子さんの支えがあったとしても、眞子さんが不安を覚え、迷った夜がどれだけあったことだろう。
結婚する娘に、何といって送り出すのだろうか
小室圭と毎日携帯電話を通して話ができても、実際に触れ合えないもどかしさは、想像するに余りある。
生半可な愛ならば、とうに壊れていてもおかしくはなかった。
この愛情物語は、あと何年か経てば21世紀を代表する恋物語として単行本になり、映画化され、世界中の若い女性たちが紅涙を絞るはずである。
2人だけの新婚生活は、小室圭の住むニューヨークで始めるそうだ。
長女が別れを告げに来た時、父親は何といって送り出すのだろう。
われわれ庶民なら愁嘆場になるところだが、そうした感情を露わにすることはせず、万感の思いを込めてただ頷くだけなのだろうか。
私には娘を送り出す母親の気持ちはよく分からない。紀子さんが、異国の地で新生活を始める娘に贈る「餞の言葉」はどのようなものになるのだろう。(文中敬称略)