家計見直しで、ボーナス残額を含め年70万を貯金に回せるように

これらを見直した結果(家計簿表参照)、毎月の支出は約6万円減らせるようになりました。具体的には、生命保険は必要な保障に見直し、通信に関しては、ご夫婦は格安の通話無制限プランに変更し、固定電話の利用をやめました。そして息子はキャリアの格安プランに変更することで、今までとはそう変わらない電話、ネットの使い方を維持しながら、支出を下げることができました。さらにドライブは頻度と距離を下げ、日用品、交際費は不要と思える部分をカットしたのです。

また、ボーナスは予算立てがうまくいき、次のボーナスと合わせると、年間で70万円を貯金に回せる見込みです。

複数枚の一万円札
写真=iStock.com/itasun
※写真はイメージです

このように、今年は貯金額を増やせる見込みが立ちましたが、来年の収入減にはまだ対応できていません。ですが、これから自動車の保有を見直し、維持費、駐車場代を減らすこと、残り1年の息子の仕送りは貯蓄から捻出すると割り切り、貯金は卒業後に頑張ることにし、今を乗り切ることにしました。

山本さんご夫婦は、住宅の買い替えをきっかけに、お金の計画が崩れてしまいました。安易に買い替えたという部分もありますが、頭金を入れなかったためにローン返済額が多くなってしまったこと、そのために家計が苦しくなってしまったこと、取っておくはずの頭金の預け方がよくなく、目減りしてしまったなど、さまざまなことが連鎖して悪いほうに働いてしまっていたのです。ある意味、なるべくしてなった状況ですが、少しでも改善の兆しが見え、ほっとした事例です。

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