リモートワークが浸透しない職場の理由4つ

一方、1年以上のコロナ禍でもリモートワークが浸透しない職場もあります。その原因は主に、

・社長や上層部の好み
・社員の家庭での職場環境が職場ほど整っていない(IT周り、机や椅子、家庭内での居場所)
・社員それぞれの業務(タスク)が明文化されておらず、業務や判断の責任が曖昧な仕事の仕組み(事前の根回し、共同責任無責任等)
・業務に対する結果ではなく、職場滞在時間(労働時間)を評価する評価制度(“いる”ことが仕事の企業文化)

の4つだと感じます(順不同)。

2番目以降の3つが改善されているところは、社員の多くがリモートワークをしていても業務はちゃんと回っています。

スーツを着て街を歩く人たち
写真=iStock.com/paprikaworks
※写真はイメージです

設備投資、業務内容、評価基準が浸透のカギ

職場環境だけでなく社員のリモートワーク環境も設備投資できる企業、業務内容が明確になっている企業、労働時間あたりの仕事量(結果)に評価基準を合わせられる企業、このような企業では、今後は働き方の選択肢として、リモートワークが浸透するのかと思います。

もちろん、私の知らない多くの企業は、国のまん延防止や緊急事態宣言に振り回されず、すでにポストコロナを見据えた評価制度や企業文化を始めているのかもしれません。

くれぐれも、コロナ慣れしてしまい、緊急事態宣言下での出社も当たり前になったり、在宅勤務が会社の福利厚生の1つではなく自分の権利だという認識になったり、物事の判断の基準根拠が曖昧になってしまったりと、判断自体をしなくなる、ということがないことを願うばかりです。

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