「自身不足は情報不足」自分の売りを把握するメリット
つい他人と比べて自信を失いがちな人は、「自分と他人はこんなに違う」という事実を確認する意味でも、あらかじめ自分の「売りポイント」を明確にしておくといいかもしれません。
要は、「己を知る」ということです。自分の経験や実績、自分のいいところなどを、「売りポイント」として語れるように洗い直しておきましょう。
実際に文字で書き出していくと、思考を客観視できて案外いろいろなポイントが見つかるはず。他人がどう思おうと、自分が自信を持てるならどんな些細なことでも構いません。どんどん書き出してみてください。
こうしてふだんから「売りポイント」を意識していると、少しずつ自信を養うことができます。
誰かに酷いことをいわれたとしても、「あなたがどう思おうと自由だけど、わたしはこれを誇りに思っているので、それをけなされるのは困る」と、きっぱり言い返せるようになります。
そんな経験の積み重ねによって、少しずつ自信が育まれていくはずです。
最も危険な「友達の顔をした嫉妬魔」
他人に対してあまり妬みを感じなかったり、忘れてしまったりする人は、自分が妬まれていることにも気づけないものです。でもこれは、無防備なところに刃物を向けられているような状態であり、危険な状況といっていいと思います。
面と向かってなにかをいってくる人はまだましなほうかもしれません。いちばん怖いのは、友だちの顔をしながら深く妬んでいる人です。
その人は自分に対して好意を持っているけれど、同時に妬ましい気持ちも持っている。人間はそんな複雑な感情とともに生きているわけです。
他人の妬みを解消する確実な方法はありませんが、いくつか試してみたい手段はあります。
いちばん楽なのは、関係を遠くしてしまうこと。近しい間柄であるがゆえに、勝手に比べられて、妬まれてしまう場合が多いからです。
人心の扱いがうまい人なら、相手のほうにこそ、妬んでいる気持ちを後ろめたく思わせられるかもしれません。また、これはかなり難しいのですが、もしそこに上下関係があるなら、「その気持ちを大事にして成長してね」などと、相手にアドバイスすることもありでしょう。
いずれにせよ、誰かが自分を妬んでいるかもしれないと想定し、ふだんから身を守る方法を考えておくことが大切です。
優劣をはっきりさせてしまうのもあり
他人の妬みを回避するための方法は、ほかにもふたつほど考えられます。
ひとつめは、自分のダメなところを見せること。
相手は、おそらくあなたのキラキラした部分だけを見ている可能性が高いため、「こんなダメなところもありますよ」と、欠点もちゃんと見せておくのです。すると相手は、「なんだ、欠点もあるんだ」と安心して、妬みがやむことがあります。