※本稿は、山口真由『東大首席が教える 賢い頭をつくる黄金のルール』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
勉強が苦痛なのはあたりまえ
世の中に「勉強が好きな人」は、いったいどのくらいいるのでしょうか?
「勉強が好きなのね」と小さいころから言われ続けてきたわたしは、身もふたもない実感として「勉強はとくに好きではないな」と思っています。だって、勉強より楽しいことは、世の中には山ほどありますから。遊んでいたほうが楽しいに決まっています。
だからこそ、勉強が嫌いだったり苦痛を感じたりしている人に、わたしは強く伝えたい。
「勉強は楽しいものではない」と。
むしろ、これを認めないと、面白くもないことを続けることはできません。もちろん、勉強をしていて難しい問題が解けた瞬間や、知的好奇心が広がっていく感覚を楽しいと感じるときはあります。
でも、それはあくまで一時的なもの。勉強の大部分は、覚えるべきことをひたすら覚え、同じルーティンを繰り返していく、まさに忍耐の連続です。そんな勉強に苦痛を感じるのは、むしろ正常で、あたりまえの状態だと思いませんか?
では、いったいなんのために、人生の貴重な時間を費やして、楽しくないことに延々と取り組むのでしょうか?
それは、「目標を達成するため」です。
苦しい勉強に時間を費やす自分に思い悩むのではなく、そのように割り切ってしまう気持ちこそが大切です。