「揚げる」「高温で焼く」とAGEが生の状態の10倍以上に

糖化は体のコゲ

糖化とはタンパク質や脂肪にブドウ糖が結合する反応です。こちらは体に起こる「コゲ」といわれています。

この反応によって体の中にAGEという物質ができてきます。この糖化は体の老化、特に肌のシワやシミの最大の原因であるだけでなく、がん、心筋梗塞、脳卒中、アルツハイマー病、骨粗しょう症、高血圧症、糖尿病などさまざまな病気の原因にもなっています。

つまり、AGEは「人類最大の敵」といえます。AGEはこれを多く含む食べ物を摂取することで体の中に溜まります。

AGEは高い熱を加えた調理によって大量にできます。具体的には肉や魚を「揚げる」「直火など高温で焼く」と生の状態の10倍以上にAGEが飛躍的に増えるので注意が必要です。

肉や魚は生が理想ですが、それが難しければ、煮たり蒸したりする調理法にしましょう。また、AGEはブドウ糖から生まれるので血糖値が上がる糖質、炭水化物をたくさん食べると増えます。そのほかに喫煙や紫外線もAGEを増やします。

61歳の女性で露出している額としていない太ももでAGE量は約4倍の差がありました(British Journal of Dermatology 2001, 145:10-18)。紫外線によるAGE産生の差だと考えられます。