「AI社会の中でこそスポーツを通じたスティーム教育が生きる」

山羽氏は、学校の体育の授業や部活などの現場でスティーム教育が今後さらに活用されると見て、動画教材、学習指導案などをより充実させていく予定だ。

「大学生の体育会の皆さん向けには、チームビルディングやデータ分析のサポートを強化し、彼らの就職活動で強みをどのように生かせばいいかというプログラムも展開していく予定です」(山羽氏)

近いうちに到来する本格的なAI社会で、スポーツを通じたスティーム教育がさらに必要になると山羽さんは話す

「スポーツは人間形成やライフスキルを磨くのに最適な教材です。端末を使いながら、どうやったらうまくなれるのか、どうすれば強くなれるのか、試行錯誤して得た能力はAI社会でも役立つはずです。スポーツ経験が社会に出たときに礎になって、壁にぶつかった時に物事を解決するきっかけにできるのではないでしょうか。日本の未来は子供たちにかかっています。だからこそ、子供たちにスポーツをもっとやってほしいですね」

これまでのスポーツ教育は、指導者の持論や精神論が中心となってきた部分ある。だが、「端末や数字」を利用した科学的な取り組みが主流になることにより、新たな才能が開花したり、児童・生徒が個性や感性を思う存分発揮できたりするようになる。そう山羽氏は信じている。

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