ドル資産でも長期債投資はダメ、では暗号資産は?

ただドル資産の中でも、インフレが加速し金利が上昇するのなら、長期国債への投資は避けなければならない。同じ1%の金利上昇でも、値段で見ると長期債の価格の下落は短期債に比べてはるかに大きいからだ。私はドルのMMF(マネー・マーケット・ファンド)への投資がいいと思っている。米株も日本の混乱に巻き込まれないような銘柄なら考えていいだろう。

すべての法定通貨の価値が下がるのなら、法定通貨以外の資産への分散投資も考えねばならない。その観点から暗号資産も選択肢になりうる。ボラティリティーが大きいことを考えると、資産の大部分を暗号資産で運用するのは考えものだが、一定割合を振り分けるのはヘッジの意味でも賢明だ。

TMV(米国の長期金利が上昇すると儲かる投資信託)はレバレッジ(てこの原理)を効かせている投資信託なので値動きが激しい。

その意味でリスキーだと感じる方もいるかもしれないが、この稿で書いた事態が起きるのなら、大いにヘッジ機能を果たす商品でもある。保有金融資産全体に対する保険と考えておくのが賢明だと私は思う。

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