仕事を楽にするには、個人業務を「10倍速」に

私もそうでしたが、部下を持つと、自分の時間がなくなります。

レポートを書こうと思えば、部下から報告が入り、企画書を作成しようと思えば、上司から呼ばれる――そんなことを繰り返していると、どの仕事も不完全になってしまうと感じ、ストレスをためていたものです。

そうならないための防衛策は、業務処理のスピードを今までの基準では“ありえないくらい”に高めておくことです。私もその方法で切り抜けられました。

私が研修でも紹介している方法を、いくつか紹介しましょう。

スマホの音声入力を駆使してメールは1本30秒で

忙しい立場であれば、メール処理に時間をかけてはいけません。

スマホの音声入力を使えば、あなたもすぐに今の10倍速でメールが処理できるようになります。

リモートワークのイメージ
写真=iStock.com/metamorworks
※写真はイメージです

1通のメールを書く時間は、平均6分(360秒)だといわれます。しかし私は、音声入力の方法を使うことで1通30秒程度で済ませています。

スマホなどのキーボードのマイクマークを押して、どんな言葉でもいいので、話しかけてみてください。ほぼ、変換ミスがないことに驚くと思います。

iPhoneなら、「かいぎょう」とつぶやけば、改行もしてくれます。アプリはなんでもOK。私はメールの音声入力にはGメールを使うことが多いです。

これができると、会議の待ち時間、エレベーターの待ち時間、交差点の待ち時間など、ほんの数十秒のスキマ時間で、メールを送信できるようになります。

1日10通のメールを送っていたなら、それだけで1時間(6分×10回)も使っていることになりますが、それがなんと5分(30秒×10回)で済む計算です。