また、日焼けは体の中からも防ぐことができます。詳しくは拙著『男は見た目が9割 嫌われない男のための美容大全』で解説していますが、たとえばトマトなどに含まれるリコピンには、紫外線によって発生する活性酸素を除去する抗酸化成分がたっぷり含まれています。

このほかにも紫外線によるダメージを予防したり、日焼け後の肌の回復に効果を発揮する食材はたくさんありますので、日焼け止めで外からケアしつつ、食生活で体の内側からも日焼けを防ぐことが大切です。

オジサン臭い体にならないアンチエイジング入浴法

肌のハリの有無と共に、周りから加齢のサインとして認定されやすいのが、ニオイです。

ニオイには、影響する物質によっていくつか種類があります。いわゆる「加齢臭」は、40代以降に増えてくるノネナールという物質、30代後半~40代後半に多く発生する「ミドル脂臭」は、ジアセチルという物質が原因です。また、年齢に関係なく発生する「疲労臭」は、疲れた時に蓄積しやすいアンモニアが原因で発生します。

気になるニオイを発生させないために、まず大切なのは正しい入浴法。人間の清潔な肌には、1000種類以上の細菌(常在菌)が生息し、肌を保湿したり雑菌から守ってくれています。

しかし、常在菌に正しく働いてもらうためには、汗、皮脂、剥がれ落ちた古い皮膚、空気中にあるチリやほこりなど体に付着した汚れを毎日きれいに落とす必要があります。

汗や皮脂そのものは、分泌されたときはほぼニオイはありませんが、時間の経過とともに汗や皮脂に含まれる成分が常在菌によって分解・酸化されることで嫌なニオイが発生する原因となるのです。

そうならないために、体に付着した汚れをしっかり落とす必要があるわけです。

湯船に浸かりながら顔にシャワーを浴びる若い男
写真=iStock.com/Yue_
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汚れがよく落ちそうな「ナイロンタオル」はデメリットばかり

体を洗ってから湯船に浸かるという人は多いかもしれませんが、実は逆です。湯船に浸かってから体を洗う方が、効果的に汚れを落とすことができます。まずは全身をざっとシャワーで流し、体が温まるまで湯船に浸かって毛穴を開きます。それから頭、体、顔の順番で洗うと、全身の汚れをきれいに落とすことができます。

加齢臭やミドル脂臭は、後頭部、首や耳の後ろ、胸や背中などの体幹部から発生しやすいので、そのあたりの部位は特に丁寧に洗うとよいでしょう。

また、体を洗うときは手で洗うのがベストです。汗やほこりなどの汚れは、お湯をかけたりシャワーで洗い流すだけでも落ちます。それだけでは落ちない皮脂汚れも、ボディーソープやせっけんをよく泡立てて体につけ、手でなでるように洗えば落とすことができます。