「最初の一歩」のハードルを極限まで下げる

どんなに些細なことでもいいので「こうなりたい」「こうしたい」という夢や目標を思い描くことができたら、すぐ行動してください。

当然ですが具体的に行動することで、初めて結果が生まれます。行動することが重要だとわかっていても、なかなか行動に着手できないときもあります。「めんどくさい」「まあいいか、明日にしよう」と流されてしまうことがあります。

ではどうすれば、確実に「行動」できるようになるのでしょうか。

最初の一歩のハードルを、極限まで下げればいいのです。

例えば、「30分ジョギングをする」だと、「せっかく走るのだからちゃんと走りたい」という意識が芽生えます。そして、30分走るということをちゃんと実行するには条件がある程度そろっていないとできないと頭で考え始めるわけです。

靴ひもを結ぶランナー
写真=iStock.com/coscaron
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結果、「寝不足の状態で無理したら仕事に差し障りが生じるかもしれない」「体調がよくないし、今日は雨だからやめておこう」「ジョギングウエアを洗い忘れたから今日は無理」「ジョギングするよりもたまった家事をしないといけない」「寒いから風邪をひいてしまうかも」、などと行動しない言い訳を考えだし、「よし! 今日はやらない! 明日にしよう!」となるというわけです。

どんな状況でも必ず実行できる「10秒アクション」

そこで、10秒アクションの登場です。

10秒アクションとは、文字通り「10秒あればできる具体的行動」のことです。30分ジョギングであれば、「最初の10秒はどんなことをするのか?」を考えてみるのです。

例えば、「ジョギングウエアに着替える」「ジョギングシューズを履く」「アキレス腱のストレッチをする」「外に出て深呼吸する」といったことです。

これらの10秒アクションであれば、雨が降っていようが眠かろうが、未完了事項を抱えていようが、どんな状況にあっても10秒あれば必ず実行できます。

10秒アクションは、行動に着手する際の心理的ハードル、物理的ハードルの両方を下げてくれます。「疲れているけど……10秒ならいいか、靴を履くくらいならいいか」となるのです。