「不安さえなければ、うまくいく」は大間違い

実は不安がなくなっても、問題は解決しません。不安がなくなった状態というのはプラスマイナス0。確かに、むやみに落ち込んだり、へこんだり、怖くなったりすることはない。ある意味では安全な状態。けれども、不安がなくなっただけでは未来に希望を持てるわけではありません。

「時間さえあれば、できるのに」という人が、無限の時間を得ると、暇を持て余してしまう。

「お金さえあれば、うまくいくのに」という人が、無尽蔵のお金を得ると、途中までは楽しいけれど、お金を持て余し、失う恐怖に負けてしまう。

「もう少し若かったら、できたのに」という人が、今現に目の前にある時間を後悔のために浪費してしまう。

同じように、「不安さえなければ、うまくいくのに」と考えている人は、不安がなくなった途端に、脱力したり、動けなくなったりするのは、珍しいことではありません。

夢や目標を考えることが、不安を希望に変える第一歩

今、私たちに必要なのは、「希望」です。

ここ最近は特に「不安」になる要素が多かったです。ニュースを見ても街に出ても仕事をしていても生活していても、今まで当たり前だった「日常」というものが当たり前ではなかったと痛感する場面が増えました。状況や環境、もっといえば時代が好転するのを待っていた人は、ずっと「待ったまま」の状態です。今までであれば社会や会社や誰かが希望を与えてくれました。

レンガ張りの道路から懸命に生えている芽
写真=iStock.com/baona
※写真はイメージです

・どうにかなる
・きっとよくなる
・きっといいことがある

そう思えているとき、人は案外簡単に行動できるのです。

誰かが何かが希望を与えてくれることをあまり期待できない現状では、どうしたらいいのでしょうか?

そういうときは、自ら希望を見いだしていけばいいのです。

そのための第一歩が、夢や目標を考えてみること

・こうしたい
・こうなったらいいな
・こんなことしてみたいな

どんなに些細なことでもいいので夢をみる。それが、不安を希望に変える第一歩です。