食事で認知症を予防するにはどうすればいいのか。分子整合栄養学に詳しい佐藤智春氏は「1日3個、卵を食べるといい。卵に含まれるレシチンが、脳機能を活性化させる」という——。

※本稿は佐藤智春『男は食事で出世させなさい』(ポプラ社)の一部を再編集したものです。

たまご
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「卵を食べるとコレステロールが上がる」という迷信

プロテインスコアが最高の100点満点である卵は、私の大好きな食材のひとつ。

毎日食べますし、個数を気にしたことはありません。講演や個人のカウンセリングでも、今日からできる栄養アドバイスとして、「卵は最低1日3個を毎日食べてくださいね!」と、最優先の食材としておすすめしています。

そこで、すかさず、この質問。「卵を食べすぎると、コレステロールが高くなるからよくないのでは?」

やっぱりそうくるよね、とつぶやきながら、25年間、この質問に回答してきました。

そもそも、卵を食べるとコレステロールが上がるという迷信はどこからきたのか?

話は1913年にさかのぼります。

ロシアの病理学者ニコライ・アニチコアが、ウサギにコレステロールを与えたところ、耳の血管に動脈硬化が起こったことから、コレステロールはわるいといわれるようになりました。

しかし、ウサギは草食動物です。草食動物は、小腸からコレステロールをどんどん吸収し、動脈にコレステロールが付きやすいのです。肉食動物はコレステロールを食べても、小腸で必要以上に吸収せず、足りない分をさらに肝臓が合成していることがわかっています。人はもともと雑食ですから、小腸で吸収がコントロールされています。食事からのコレステロールは3分の1しか血液のコレステロールにならず、足りないコレステロールは肝臓で再合成され、毎日、人体に活かされています。この見事な調整能力を、生体恒常性(ホメオスタシス)といいます。

卵についていえば、人は1日に10個食べても大丈夫。これは、私が実際に行った事実です。