もし今から買うならどう動くべきか?

コロナショック後の株価上昇にうまく乗れなかった、という方が最も気になっているのが「今から買っても大丈夫?」という点だと思います。

足立武志『お金偏差値30からの株式投資』(扶桑社新書)
足立武志『お金偏差値30からの株式投資』(扶桑社新書)

ここまでの株価上昇をすでに見せているわけですから、いつ上昇が終わってもおかしくありません。

その一方で、2005年や2013年前半に匹敵するような壮大なバブル相場に発展するのであれば、今から買っても報われることになります。

したがって、「いつ上昇が終了するか分からない」「壮大なバブル相場になるかもしれない」という2つを両にらみしたうえでどう動くかを決めるのがよいと思います。

具体的には、出遅れ銘柄や25日移動平均線からのかい離率が小さい銘柄を買うということです。そして25日移動平均線を割り込んだら速やかに売るようにします。

25日移動平均線
「移動平均線」は株価の値動きを分析するための「テクニカル指標」の一つです。まず、期間を設定し、その期間内の株価の終値を足して期間数で割ることで、その期間中の株価の平均値を計算。その平均値を結んだ線が移動平均線です。移動平均線の傾きで値動きの方向性=トレンドを判断することができます。株価が移動平均線からどれぐらい離れているか(「かい離」といいます)で、値動きの勢いや過熱感を見ることもできます。また、期間の違う移動平均線の並び方からトレンドの状況や勢いの変化を判断します。株価が25日移動平均線を上に超えるということは、これまでの25日間の株価の平均値を超えたことで、株価の上昇に勢いが出たシグナルになります。

このルールに従い行動すれば、もしここから本格的なバブル相場になったとしても、買った株の株価上昇という恩恵を受けることができます。逆に、株価上昇が終了してしまったとしても、25日移動平均線割れの売却・損切りによりダメージを最小限に防ぐことができます。

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