元婚約者の一方的ないい分ではあるが、約400万円といわれる多額の金銭を、佳代が受け取り、息子の学費や自分たちの生活費に使ったことは“事実”である。

2019年に小室圭が出した「贈与として解決済み」という一片の文書だけで、一切説明する必要はないという“姿勢”では、国民の多くを納得させるのは難しい。

「小室さんから身を引くべき」という声

ではどうするか。

現代(12/26、1/2日号)はタイミングよく、「小室圭さんはどうするべきなのか」という特集を組んでいるが、耳を傾けてみよう。

この結婚に反対の急先鋒である作家の山本一力は「他人様から金銭を受け取っておきながら、『あれはもらったものです』とぬけぬけと言ってしまう。小室という人は、良識ある一般人とは、まったく感覚が違う人間なのです」と指弾する。

元婚約者が400万円は返してもらわなくていいといい出したことには、「返済を求めないというのは、貸した側が根負けしてしまったということでしょう。相手が諦めるまで『もらったもの』と言い続ければいい――そんなことがまかり通れば、世の中の規範はひっくり返ってしまいます」

強制的に破談にせよという。

漫画家でコラムニストの辛酸なめ子も反対の立場から、こう持論を展開する。

「よっぽどのことがなければ、小室さんも眞子さまも結婚を諦めないでしょう。小室さんから身を引くべきだと思います。(中略)なぜ小室圭さんは3年経っても、400万円を用意しないのか。若く有望な青年が工面できない金額ではないと思います。

一時金が入ればOKと思っているのなら残念で、今後の家計も心配。眞子さまを任せられないように思います」

結婚前から「離婚」の心配も…

漫画家の小林よしのりや作家の室井佑月のように、結婚賛成というのもいるが、多くは反対で、その理由も「借りたカネを返さない」という点に集約される。

説明責任を果たせというのは、小田部雄次静岡福祉大名誉教授。

「これまで小室さんはメディアで報じられたことについて、十分に説明をしていません。百歩譲って、世間に対してアナウンスをしないとしても、眞子さまのご両親である秋篠宮御夫妻には、理解してもらおうという行動をとるべきではないでしょうか」

また、2人が結婚できたとしても、何が起こるか分からない。皇室ジャーナリストの神田秀一は、もし離婚ということにでもなれば、「いま皇室関係者のなかでは『もし眞子さまが不幸な事態(離婚)になったら、秋篠家に戻ることもできなくなってしまう。眞子さまはそれでもいいのでしょうか』という心配の声が広がっているそうです。皇族のご結婚の前に、離婚を心配する声が出るというのは異例のことです」と指摘する。

現代によれば、元皇族の女性が離婚した場合は、基本的に皇室財産である宮邸に戻ることはできないそうである。そうした“覚悟”を眞子さんに求めるのは酷で、小室圭のほうから別れてあげたほうがいいという声も多いようだ。