リアル大会も少しずつ開催されるようになってきた

ただ、ありがたいことに、最近はリアル大会も少しずつ開催されるようになってきた。

スポーツイベントのタイム計測を行っている計測工房の調査によると、コロナ前の2019年は国内で参加者5000人以上のマラソン大会は161大会あり、そのうち1万人以上は66大会あったという。コロナ後は大半が中止や延期に追い込まれたが、その流れが少しずつ変わってきている。

例えば、今年3月8日にエリートの部のみで行われた名古屋ウィメンズマラソンは、21年3月14日に一般の部を含めての開催が予定されている。ただし、規模を縮小する。チャリティー(前回は定員3000人)、ハートサポートランナー(同1000人)、海外(同3000人)の募集は行わず、チャレンジ枠3500人、宿泊付き3000人、一般4500人の合計1万1000人+エリートの部(前年は114人が出場)となる。ただし、参加費は2万6000円で前年(1万3850円)からほぼ倍増する。

コロナ禍でドームの野球がOKで、屋外のマラソンがNGな理由は?

ただ、不思議なのは屋外で行うマラソンが1万人規模の大会をここまで開催できなかったことだ。

たとえばプロ野球は6月19日に無観客で開幕すると、7月10日からは入場者の上限を5000人で開催。政府のイベント開催制限緩和方針を受けて、9月19日からは入場制限を引き上げた。収容率は30~40%ほどで、各試合で1万5000人から2万人前後を集客している。

プロ野球は12球団中6球団の本拠地がドーム球場だ。広い空間とはいえ、屋内となる。一方のマラソン大会は屋外でのイベントだ。スタート時の密を避ければ、プロ野球観戦ほどリスクがあるとは思えない。しかし、1万人を超えるようなランニングイベントが年内に行われる予定はない。

野球ファンが興奮して腕をあげる
写真=iStock.com/adamkaz
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