そもそも、あなた自身は大丈夫か?

そこで、チェックすべきは、リーダーであるあなた自身の徹底基準です。

あなたにとって、徹底とはどちらに近いですか?

A:自分のできる範囲で、精一杯の努力をする。
B:自分のできる範囲を越えても、あらゆる手を考え尽くして、やり遂げる。

リーダーは、迷わず「B」でないといけません。常勝のビジネスパーソンは、皆そのように選択します。つまり、あなた自身は「B」であることを前提に、メンバーに次のように伝えなければならないのです。「徹底とは、自分のできる範囲での努力だけではなく、人の力を借りたり、今までとは異なる手法を使ってでもやり遂げること」だと。

社会のルールに反することは、絶対にやらない

ただし、いくら「徹底をする」といっても、ビジネスパーソンとして「いけないこと」をやるのはタブーです。

自爆行為(自社商品を買っての目標達成)、下請業者への無茶なバーター(無理やり商品を買わせる行為)などは、今の時代にやっていると、すぐに不祥事として流布してしまいます。そんなことをするくらいなら、堂々と未達成になったほうが、はるかにマシです(いや、そうしないといけません)。

「徹底度」を高めるときこそ、リーダーは、社会常識を全うする冷静さも同時に求められるのです。

■まとめ:「徹底の基準」は、部下と共有されているか?
■NG「自分なり」に一生懸命やる

どんなに努力しても自分の力だけでは限界があります。それだけでは「徹底」とはいえません。
■OK「人の力を借りてでも」やる
上司や先輩の力を利用してでも、目標達成に向けて進むことこそ「徹底」だという意識を、部下と共有しておきましょう。