事前に原稿があれば印をつけておくとよい

普通に読んでしまうと、淡々とした平坦な印象を与えてしまいがちな内容ですが、次は【】内の箇所を強調するつもりで、抑揚を意識して読んでみましょう。

ビジネスにおいて【AIとの協業】が当たり前に求められる時代。
人とAIとの協業に投資することにより、2022年までに【38%の収益効果】が可能だと推測されています。また、生産性の向上だけでなく【新しいビジネスの創造や革新】にもつながります。
野村絵理奈『オンラインで伝える力』(ポプラ社)
野村絵理奈『オンラインで伝える力』(ポプラ社)

いかがでしょう。より生き生きとした印象を醸し出せることに気づいていただけましたか。

実際のオンラインコミュニケーションにおいても、事前に原稿があるような場合には、このように強調したいところにあらかじめ印をつけておくのは良い方法です。慣れてくれば、印がなくても、また特に原稿がないような場合も、抑揚をつけて話すことができるようになります。

強調する方法としては他にも、「感情を込める」「音に強弱をつける」「スピードを変える」という方法がありますので状況に応じて、使ってみても良いでしょう。ただし、オンラインの場合は、音が弱かったり、スピードが速すぎたりすると、言葉自体が伝わらなくなりますので、弱くする表現よりはむしろ強める表現を、スピードを速くするよりはゆっくり話す表現をおすすめします。

【関連記事】
若者がひそかにあきれる「おじさん・おばさん」がやらかしがちなZoomの2大マナー違反
「もうオンラインは疲れた」3密より"0密"で遊ぶ若者たちの意外なホンネ
「円周率とは何か」と聞かれて「3.14です」は大間違いである
"70歳・最年長英会話講師"が教える、「中級のスランプ」を突破する英語勉強法
「自閉症は津軽弁を話さない」この謎に挑んだ心理学者が痛感したこと