返済してはじめて気づく、ボーナス払いの落とし穴

ただ、実際に支払いが始まると、通常月の返済は7万円でも、ボーナス月は月々の7万円に加えボーナスの30万円を支払わなくてはならないので、支払額は37万円となります。30万円支払えばいいと思っていたものが37万円なるのですから、かなりの負担です。

しかも、今後ボーナスがカットされてしまうと、この額は払えません。ですから、なるべくボーナス払いをやめるようにしましょう。

荻原博子『コロナに負けない! 荻原博子の家計引きしめ術』(毎日新聞出版)
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「ボーナス払いをなくして、月々の支払い額を増やす」というのは、年間の支払額の配分を変更するだけなので、金融機関も簡単に応じてくれます。

たとえば、3000万円を金利1.5%、35年ローンで借りた場合、2000万円を月々返済にし、1000万円をボーナス返済にすると、月々の返済額は6万1236円ですが、そのかわりボーナス月の返済額は24万5382円(内ボーナス加算は18万4146円)と、かなり大きくなります。

これを、すべて月払いにすると、月々の返済額は9万1855円で、3万円ほど返済額が増えます。ボーナス払いをやめれば、その分、月々の支払額は増えます。

「8割家計」を実現すればリスク対応力UP

それでもなんとか家計をまかなえるように、無駄を省いてコストダウンしておけば、ボーナスをカットされても、それほど慌てずにすむかもしれません。私が「生活費をそれまでの8割にしましょう」と提案しているのは、家計のリスク対応力を上げるためです。

また、ボーナス払いがなければ、ボーナスを貯金に回すこともできます。貯まった分を住宅ローンの繰り上げ返済に回せば、ますます安心感が高まります。

今の状況でも、家計をやりくりすれば月々に支払う住宅ローンの額を増やせるという人は、できる限りボーナス払いをなくす努力をしましょう。

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