「死にたい」と思うのは妄想

僕の経験では、こうやって、自分の意志で、限られた時間だけ妄想するぞと意気込むと、不思議なことに妄想が減ります。詳しいことはわかりませんが、妄想はどうやら、自分が他の作業をしている時のほうが増殖しやすいようです。はっきりとした意志を持って妄想しようとしても、ぼんやりとしてしまいます。何か悪いことが起きそうな気がしますが、何が起きるのかと具体的に考えると、実ははっきりしていないのです。

あれ? と思えたら、別に10分間も続ける必要はありません。すぐに次の行動に移りましょう。

やることは多いです。何もやることがないなんてことはありません。もちろん、すべて面倒臭いと思っているからやることなんてないと思うのですが、それでも妄想に苦しめられるよりもマシじゃないですか。

はっきりと言ってしまいますが、死にたい、と思うのは、やはり妄想なんです。

ただ妄想だと気づけない。でも、妄想に焦点を合わせようとするとぼんやりして、妄想だとわかる。

さ、気を取り直して、着替えて、顔を洗って歯を磨きましょう。

さて、次は何をしましょうか。布団を畳んでみましょう。ベッドに寝ている人は掛け布団を綺麗に整えてみましょう。部屋も少し汚くなっているかもしれません。今すぐ取り掛かってもいいですが、面倒臭いと思ったらやめておきましょう。できるだけ簡単なことから、少しずつやってみましょう。

やっている最中も、こんなことをやって何になるんだと考えてしまいますよね?

僕もすぐそうなります。それですぐへこたれてしまいそうになります。すぐ横になって、また自分はダメだと攻撃する状態に、なぜか戻りたくなってしまいます。体はやっぱり横になりたいということなんでしょうか。

本当にそうしたいと思ったら、横になりましょう。そして、また10分間限定の妄想タイムを設けましょう。でも、横になってもまたあの攻撃がはじまるだけで、多分きついよなあと思った人は、次の行動に移りましょう。

朝ごはんだけ、つくってみる

調子が悪く、横になってばかりいたので、実はお腹が減っています。

食べる気はないのですが、それは面倒臭いということもあるし、そうやって食べさせないことで、罰している感覚もあるのかもしれません。お前なんか、という妄想が食事を抜くということにもつながっているように思います。

でも実は、多くの人がお腹が減っています。

朝ごはんだけ、つくってみるのはどうでしょうか?

死にたくなっている時、料理からは遠く離れてしまいます。食欲もないし、とにかく面倒臭い。ところが、体のどこかでは、ちゃんと料理をして、美味しいご飯を食べたいと思ってはいないですか? 僕は倒れてしまっている時いつも、そう思っています。