菅さんは、安倍政権を基本的には継承すると明言しているのだから、国家像もビジョンも安倍政権のものと同じということで明確だ。

特にアベノミクスの3本の矢について、安倍さんは金融緩和と財政出動は実現した。他方、成長戦略と言われた規制改革のところが不十分だったと、これまでさんざんメディアや学者は批判していたじゃないか!!

だから菅さんは、このアベノミクスで不十分だった規制改革に力を入れると宣言した。

まさに菅さんは、安倍政治を完成に向けようとしているんだ。

一人の政治家がなんでもかんでもすべて完璧に実現できるわけではない。改革のテーマが大きくなればなるほど、何人ものリーダーが連なって実現するしかない。

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政治において最も重要な目標は国民が「飯を食っていけること」

政治の目標や目的は考えれば考えるほど無限に出てくる。

それでもその中から何か一つを選べと言われれば、やはり国民がきちんと「飯を食っていけること」になるだろう。

ここでメディアを通じて政治評論をおこなう、いわゆるインテリたちの感覚とズレが生じる。

というのは、政治評論をするインテリたちのほとんどは、飯を食うことに困っていない。だから政治に求める目標や目的が、どうしても「高尚」なものになってしまうんだ。

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しかし大多数の国民にとって一番重要なことは、ちゃんと飯を食っていけることなんだ。

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この「国民が飯を食っていけること」という政治の目標・目的から考えると、やはり「失業率の低下」が重要な指標だ。

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正規雇用者と非正規雇用者がどれだけ増えたか。この点でも安倍政権に対して、非正規雇用が増えただけ!! と批判する者が多い。

しかし政治に100%の完璧を求めること自体、適切な評価とは言えない。安倍政権ではコロナ禍前までは約500万人の新規就業者が増えて、そのうち150万人が正規雇用の増、350万人が非正規雇用の増である。

150万人も正規雇用が増えれば、60点の及第点には達するのではないだろうか?

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