40代からは、「社内の人とはつるまない」をやめる
これは特に優秀で意識の高い人に多いようですが、社内の仲間と「つるむ」ことを嫌い、社外人脈を充実させようとする人がいます。そして「俺はあの人とつながっている」「社外ではこんなに有名人だ」などとうそぶくのです。
確かに、社外人脈は重要です。ただ、40代になったら「社内人脈」もないと、仕事はうまく回りません。できる40代ほど、自部門はもちろん、他部門の管理職、そして一般社員までのネットワークを持っています。だからこそ、何かあったらすぐに相談することができ、根回しもできる。結果、問題をスムーズに解決することができるのです。
一方、社外人脈ばかりを意識して、社内を下に見ていた人は、40代を迎える頃に一斉に「総スカン」を食らい、孤立することになるのです。
「カッコ悪くても成果を出す」のが確実なやり方だ
さて、ここまでご紹介してきた組織スキルについて「なんだかちょっとカッコ悪いな」と思われた方も多いのではないでしょうか。確かに、時には荒っぽい手を使ってでも壁を突破していく半沢直樹はカッコいいですし、「会社に頼らず生きていけ」「自分のブランド力を高めよ」というタイプの本やセミナーでは、こうした能力はしばしば、否定的に語られます。
確かに、それで成功する人もいますが、あくまでごく一部のずば抜けて能力の高い人に限ります。そしてそういう人でさえ、結局は組織を追われてしまうことも多いのが現実なのです。「半沢のようにカッコつけて失敗する」か「カッコ悪くても成果を出す」か、あなたはどちらを選びますか、ということなのです。