将来のことを考えると、お金の不安は募るばかり。『圧倒的に自由で快適な未来が手に入る! 勝間式ネオ・ライフハック100』(KADOKAWA)を出した経済評論家の勝間和代氏は「毎月コツコツと投資信託に積み立てる資産運用が最も優れた投資法だ。コロナ禍のような下落相場になるほど将来結果が出る」という——。

※本稿は、勝間和代『圧倒的に自由で快適な未来が手に入る! 勝間式ネオ・ライフハック100』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

危機管理、チームワークのコンセプト
写真=iStock.com/Maria Stavreva
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ドルコスト平均法……相場が下がるほど結果が出る

私は2007年11月に『お金は銀行に預けるな』(光文社)を出したときから一貫して、投資信託のドルコスト平均法による積み立てを勧めています。ドルコスト平均法は定額購入法とも言い、日々価格が変動する金融商品を、毎月同じ数を買うのではなく、同じ額で買う方法です。

例えば、Aという金融商品の価格が、先月は1万円で、今月は8000円だったとしましょう。これを1株ずつ買った場合、2カ月で2株になって購入額は合計1万8000円。1株あたりの平均買い付け価格は、9000円になります。

いっぽう、同じ商品を1万円ずつ買う場合、1万のときは1株買えて、8000円のにときは1.25株買えます。合計2万円で2.25株買ったことになるので、1株あたりの平均買い付け価格はおよそ8800円。毎月1株ずつ買うよりも0.25株多く買えて、平均買い付け価格を200円安く抑えられていますよね。この平均買い付け価格を安く抑えることによって、損が出にくくなる=もうけやすくなるのです。

今年2月~4月は、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて相場が下落しましたが、その分、たくさん買い付けることを意味します。すなわち、相場が戻ったときにもうけが出るということ。ドルコスト平均法を長く続けている人ほど、下落相場があるとシメシメと思うのはそのためです。