日本の入院死亡率は世界より格段に低い
「重症者は増減していますが海外に比べると大変に少ない」、「検査対象を数千にしてもPCRの95%以上は陰性です」、「重症者は増えていません」、「十分ではないのですが国産治療薬の候補があります」、「子供たちに陽性者が複数判明しましたがほとんど無症状で元気です」「地方都市に散発しているので、汚染地区から飛び火したわけではありません」「新しく専門病院を作りましたので医療の交通整理がなされる予定です」と、私たちに語りかけることもできるのです。
8月の今になって「日本の入院死亡率は世界より格段に低い」と小さく報告されましたが、「ただ、初の患者が出てから今回の全体像把握までに約7カ月かかり、米国や中国の約2カ月に比べて(筆者註:5カ月も)遅い」とのこと(※8)。
日本では死亡率が格段に低いと5カ月前の3月に大きく報道されていたら、国民の不安も減り救われた企業はたくさんあったことでしょう。バス会社の社長さんの苦労も減ったに違いありません。
まだ報じられていない良い情報が他にもあるかもしれません。発展途上国でも使えるイベルメクチンは、米国を含む多くの国で単独もしくは複合剤で治験に入っていることは見事にスルーされています(※9、※10)。国内のアビガンの治験がやっと軌道に乗ったことが8月に入り報道されました(※11)。
日本では治験や治療薬、医療機関のインフラ整備など積極策については非常に消極的な反面、ネガティブな報道と自粛要請圧力と精神論には力が注がれています。
現在の日本は「コロナ流行」の最善の最終形態
たとえば東京は1日に8000件PCRを施行できますが、1日に90件しかできない県もあります。検査数に比例して判明数が多い東京だけが汚染されているわけではありません(※12)。沖縄も、検査数を増やしたら東京とほぼ同じ4~5%のPCR陽性率でした(※13)。
「他の県にも広がり始めて第2波が始まった」「他県も東京のように汚染される」「都心からコロナがやってくる」「日本は封じ込めに失敗した」「重症者が増加」「一度かかると後遺症がひどいから失敗は許されない」「だから自粛継続を」と恐怖をあおる報道がこれからなされるかもしれません。予想がつきますので、メディアに踊らされることが無いよう、引き続き先手を打ってお伝えしておきます(※4、※5、※6)。
実は現在の日本の形が、世界中のどの国にとってもコロナウイルス流行の最善の最終形態だと思っています。希望のもとに上昇気流にのるための処方箋の一つを示したいと思います。まず私が、今起きていることに既視感(déjà-vu、デジャヴ)を覚えていることからお伝えします。