韓国金融界や経済界は日韓通貨スワップの再開に期待
新型コロナの影響による経済危機の長期化が懸念される中で、ドルを供給してくれる「日韓通貨スワップ協定締結の必要性」を韓国側では感じています。既に述べた通り、3月の外貨準備高の減少の際に、この先起きるかもしれない危機に備えて、サムスン電子などの財閥はドルを供給することを求められました。まるで、財閥が銀行のような役割を迫られるといった構造になっており、財閥からすれば、自分たちへの負荷が大き過ぎるため、日韓通貨スワップ協定に期待を寄せるのでしょう。そのような背景もあり、韓国金融界や経済界は日韓通貨スワップの再開に期待しています。
しかし、最近の日韓関係の冷え込みから、文政権からの協議再開を求める表立った動きはないままですが、今後、この動きが表面化する可能性が十分にあり得るのです。