対立と分断を煽る危険な指導者の多くは、選挙によって選ばれている。こうした人物がやすやすと権力を握るのは、彼らが仕掛ける「感情戦」によって有権者が分断され、互いに潰し合うからだ。どんな手口を使うのか。紛争解決の専門家であるビル・エディ氏が解説する――。
※本稿は、ビル・エディ著『危険人物をリーダーに選ばないためにできること』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
「対立屋」は有権者を4つの集団に分けて戦わせる
対立を煽る政治家〈対立屋〉は、「感情戦」を仕掛け、人をたぶらかしたり攻撃したりしながら、コミュニティや国家全体を分断、支配していきます。このようなことが可能になるのは、有権者がこの感情戦によって4つの集団「熱列な支持派」「憤る抵抗派」「おとなしい穏健派」「幻滅した棄権派」に分かれて、お互いに際限なく戦い続ける傾向があるからです。
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