年収1000万円以上のビジネスエリートに「好きな著者」を聞いたところ、カーネギーやドラッカーを凌いで、なんと司馬遼太郎が堂々の1位に輝いた。彼らはなぜ経営書ではなく司馬遼太郎作品を読むのだろうか。

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なんといっても司馬文学の神髄は、歴史上の人物たちが、あたかも現代の私たちの目の前を駆け抜けるがごとく、生き生きと躍動するその生命力の強さである。「魅力的な個人」。これが二番目のキーワードとなる。

幕末から明治にかけて、それまでの江戸260年を通じて社会の基盤をなしていた幕藩体制が崩れ始める。藩主命令を無視し、各地で脱藩者が続出する。

(構成=三浦愛美 撮影=若杉憲司)