若者たちはつかの間のお祭りムードだが……。

イタリアは今、「リアプレ」(Riapre=再開)のお祭りムードに包まれている。特に、5月23日(金曜)、24日(土曜)の夜は、若者が集まるナヴィリオ(大運河)エリアが多くの人々でごった返した。マスクもなければソーシャルディスタンスも守られない様子がSNSやテレビのニュースで流れ、市民に「またロックダウンされるのでは?」との不安を与えた。

足元を見れば、自営業者こそ社会補償公社(INPS)から前述の600ユーロの給付金を受けているが、一般の勤め人にはまだ1ユーロも出ていないのが現実だ。しかし、今は経済の不安は忘れて解放感に浸りたい。ナヴィリオエリアの週末の賑わいには、そんな刹那的な空気を感じる。

「明日、大切な人をハグするために」というエモーショナルなメッセージで、国民を留め置くことに成功したコンテ首相。今度は経済を戻すために、どんな「心に刺さる言葉」を用意しているのだろうか。

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