死因究明を通じて感染の実態把握を目指したい

——不安が募るばかりですが、このまま新型コロナウイルスの感染者数が減って、収束に向かうことを祈るばかりです。

【槇野】われわれの職場からも、感染爆発が起きないことをただ祈るしかないのが現状です。現在、少しずつですが、限られた資源で、いかに安全に死後CT検査や解剖を行えるか、スタッフと協議しながら、日々マニュアルを更新しています。

また、教室ではPCR検査を行える環境を整えつつあり、保健所の負担を増やさないかたちで全ての遺体に検査を行い、感染拡大防止に役立てるとともに、死者における感染実態を把握することを目指しています。

これらに関して、東京大学医学部附属病院感染制御部とも連携をとって進めています。また、今後は、抗体検査による既感染者の調査も必要ではないかとも考えています。

【関連記事】
世界中で日本だけ「コロナ感染のグラフがおかしい」という不気味
衝撃…全病床の1.8%しかコロナで使わなかった日本には、ベッドが余っていた
マスコミがコロナ「退院者数」を報じない本当の理由とは
世界中で日本だけ「コロナ感染のグラフがおかしい」という不気味
3週間後のコロナ状況を正確に予測できる「DTチャート」が示す真実