実際に会って学び合うことの効果は大きい

それでも課題は多い。まず、自宅の通信環境は家庭によって異なる。接続のトラブルは多々あり、電話で対応することもある。また、時間になっても授業に現れない生徒がいれば、接続に問題がないか、個別にメッセージを送って対応している。加えて、先述した眼精疲労の問題もある。長時間画面を見なくて済む授業の設計が急務だ。教員側の授業準備にかかる時間も課題になっている。授業案の変更や、オンライン向けの資料を新しく作る必要があり、負担が増えているという。

オンライン授業は、登校できる状況になるまで続ける予定だ。「あくまでも登校学習の代替措置」だと、糟谷教頭は語る。

「オンライン授業と登校学習は異なるものです。学習内容を一方的に伝えるのが授業ではありません。オンラインでグループ学習をしている授業はありますが、生徒同士が実際に会って学び合う効果は大きく、登校できるようになって、初めて実現する学習がたくさんあると思います」

【関連記事】
「学校も塾も休みで困る」と嘆く親たちが見落としていること
コロナ太りにも効果あり、心と体に「痩せグセ」をつける食べ物4選
一体いつまで続く…自粛による「コロナ疲れ」の末、私がやめたこと
「新型コロナは幕下級…」これから来る"横綱ウイルス"の出現に備えろ
「コロナ連休」でも親子が煮詰まらずに過ごせる3つの方法