「ネガティブ面の先出し」は「ポジティブ面の強調」につながる

同じ「ネガティブ面」があっても、先に伝えればそれは「誠実な対応」となり、後から伝えればそれは「隠していた」とか「言い訳だ」と受け取られたりします。

ならば、先に伝えない手はありません。

信長『1分で相手の「心」を開かせる メンタルトーク』(KADOKAWA)
信長『1分で相手の「心」を開かせる メンタルトーク』(KADOKAWA)

私がかつてホストクラブの代表を務めていたときも、ネガティブ面を先に伝えるよう心掛けていました。

その店には一時、年齢層の高いホストばかりが在籍していました。「人を楽しませる」ことにおいて年齢は関係ありませんが、若いホストを求めるお客さまの需要には合わないのもまた事実です。

そこで私は、クラブについてこんな宣伝をしていました。

「うちの店は年齢層の高いホストが多いけれど、お客さまを楽しませることに関してはどこにも負けないよ」

単に「うちのホストは、お客さまを楽しませることに関してはどこにも負けない」では、店に入った瞬間に「でも、年齢層が高いじゃない……」と感じるお客さまも確実に出てきてしまいます。

しかし、あらかじめ「年齢層が高い」ことを受け入れて入店すれば、そこはもう「お客さまを楽しませることに関してはどこにも負けないホスト」揃いの店になります。

先に「ネガティブ面」を伝えることで、「ポジティブ面」をより強調することができるのです。

不利な事実ほど、先に出す。これが売上を伸ばす強力な武器になります。

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