人間関係で傷つかないためにはどうすればいいのか。人間嫌いで打たれ弱い性格を克服し、歌舞伎町で10年以上ナンバーワンホストを務めた信長氏は、「『もうひとりの自分』をつくり、俯瞰してみるといい。あらゆる批判や助言を前向きにとらえることができ、思い切った行動もとれるようになる」という――。
※本稿は、信長『1分で相手の「心」を開かせる メンタルトーク』(KADOKAWA)を再編集したものです。
「相手の心配」より「自分の心配」
私の著書である『1分で相手の「心」を開かせる メンタルトーク』の中でお伝えしている「メンタルトーク」とは、「自分が傷つかず、かつ相手を不快にさせずに、自分の欲望を叶える方法」です。
私がメンタルトークを磨き上げるにあたり、何よりも重要視したのは「自分が傷つかず」の部分です。
もともと人間嫌いで打たれ弱かった私は、周りから批判されたり、誘ったのに断られたりすると大きなダメージを受け、そのまま自分の殻に閉じこもってしまうところがありました。
しかしホストという職業上、相手から何か言われるたびに傷つき、自分の殻に閉じこもっていては、すぐにクビになってしまいます。「相手をいかに楽しませるか」以前に、「自分がいかに傷つかずにすむか」が大切だったのです。
なるべく傷つかずにすむには、どうすればよいのか。さまざまな本を読んでいる中で発見したのが、「メタ認知」を利用する方法です。