サッカーW杯の開幕まで2カ月を切った。世界最大のスポーツの祭典はビジネスの場でもある。本書はコマーシャリズムと無縁だった時代から巨大な規模になるまでの、サッカービジネスを描いたノンフィクションだ。
田崎健太●たざき・けんた 1968年、京都市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学法学部卒業。週刊誌編集者を経て、フリーに。スポーツを中心に人物ノンフィクションを手がけ、雑誌、テレビ、ラジオで幅広く活躍する。著書に『楽天が巨人に勝つ日』などがある。
登場人物は舞台裏の大物たちだ。アベランジェ(FIFA・国際サッカー連盟)、ホルスト・ダスラー(アディダス)、高橋治之(電通)、川淵三郎(JFA)……。物語は1995年、雑誌編集者だった筆者が1分間という条件のもとブラジルでアベランジェを取材する場面から始まる。
「アベランジェについてわかっていたのは世界のサッカー界で最も力を持っている人物、ということだけ。彼の印象は20世紀スポーツ界の怪人です。彼との取材で本当の大物に相対する際の心構えを学びました」
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(小原孝博=撮影)


