タワマン40階超の自宅まで階段を使えるか

マンションにお住まいの方は、自宅のフロアまで1回上ってまた下りて、もう一度上って帰宅するのが最強。ただし、他の方の邪魔にならないように……。

また、エレベーターやエスカレーターなど易きに流れぬ強い心を育むのも階段トレーニングのメリット。

都内の超高層マンションに住む知人は、多忙によりトレーニング時間が取れない代わりに、毎日必ず、たとえとても疲れている日でも40階超の自宅まで階段を使っているとのこと。その甲斐あって、見違えるほど引きしまった体と強靭きょうじんな意志を手に入れました。

どれほど疲れていても階段の上り下りを選ぶ精神こそ、真のビジネスアスリートと言えるでしょう。

ちなみに、柔道の日本代表チームでは、山の階段をダッシュするトレーニングを行います。最もきついトレーニングなので選手は嫌がりますが、強くなることがわかり切っているので、どこかうれしそうでもあります。

おかげで私も階段を見ると、ダッシュしたくなる衝動にかられます。世界最強を目指す集団がトレーニングに使うのが「階段」なのです。

千里の道も一歩から。まずは階段を上ることから始めましょう。

筋トレで心身の活力がよみがえる

ところで、「筋トレって疲れるのでは?」と心配する方がいます。日々の仕事でヘトヘトなのにトレーニングをしたらもっと疲れるのではないか、と。そんな方には、こう断言します。

「いや、むしろ疲れが取れて、元気になりますよ」

疲れるどころか、筋トレは不調を防いで活力を生みます。トレーニングによって筋肉がほぐれて血流が良くなり、結果的に肩こりや頭痛、冷えなどが解消するのです。

筋肉を鍛えることで、全身が軽くなって運動量のバッファが大幅に増えます。階段を1フロア上るだけでゼエハア言っていたのに、3フロアくらいは軽々と動けるようになる。いつだって活力に満ちた姿勢で仕事に臨むことができる——。可能性は無限大。私自身、多忙で筋トレができない日が続くと全身が重く、頭痛に悩まされますが、筋トレをすると心身の活力がよみがえるのを実感します。

逆に、トレーニングをしないと筋肉が衰えて足腰が弱り、少しの移動でも疲れやすくなります。

すると動くのが億劫になり、また筋肉が衰えて疲れがたまるという悪循環。負のサイクルを断ち切り、活力を生み出すサイクルの根源が、筋トレなのです。