優秀な営業マンを何人かき集めても、つくることができない力──。積水ハウスの「納得工房」での取り組みを例に、筆者は、競争優位の第3、第4の条件を提示する。

競争優位を確保する4つの条件

厳しい競争下において、企業が「継続した競争優位」を確保するためには、4つの条件のいずれかが必要だ。第1は、他社より安くモノをつくる力。原材料の調達力を含めた生産や販売における「規模の経済」の論理だ。第2は、顧客がその企業に対してもっている「ブランドのイメージ連想」がつくり出す連想の経済。「この会社に任せれば安心」とか、「ここの会社の技術は一流だ」とかといったイメージ連想は、見えにくいが企業を支える重要な力だ。第3は、多重利用できる知識に基づく範囲の経済。1つの経験が確実にしかもスピーディーに組織のものとなり組織の中を伝わっていく。この経済の威力を、2つのケースを通じ見てみよう。第4の経済は、それを述べた後に触れよう。