「終息後」の世界はどうなっているか

新型コロナウイルスの影響で、多くの企業がもがき苦しんでいる。そのような中で、マスクや消毒液を高く売る便乗商法を目にすると、余計に沈んだ気持ちになってしまう。しかし、今回のビッグエコーの「あえて宣伝しない」というスタンスは、短期的な売り上げは失うかもしれないが、長期的なブランドイメージを保てる有効な戦略といえる。

4月7日、7都府県に緊急事態宣言が発令された。それを受けて、ビッグエコーを運営する第一興商は、対象地域の店舗を5月6日まで、他の地域については4月26日まで臨時休業とすることを発表している。

一人で個室を利用するのであれば、感染のリスクは低いはずだ。お店まで自転車や車で行けば、公共交通機関を利用する必要もない。せっかく家以外の仕事場所を見つけたと思ったのに、残念だ。今後、新型コロナウイルスをきっかけに、テレワークを推進する企業が増えるかもしれない。その時にカラオケボックスでテレワークをすることがトレンドになってくれていれば、取材した者としてはうれしい“新型コロナ終息後”の世界といえる。

【関連記事】
コロナ禍の「強制在宅勤務」を「テレワーク」だと思ってはいけない
新型コロナ対策でバレる「伸びる企業、落ちぶれる企業」
「休むのはズルい」と思う人がいる限り新型コロナは拡がり続ける
コロナ禍でも、なぜ中国人は日本の満員電車に「感動している」のか
コロナショックで真っ先に失業するのが若者である理由