新型コロナウイルス対策で在宅勤務を導入する企業が増えた。夫婦が顔を合わせる時間が長くなるが、イライラしないコツはあるのか。教育コンサルタントの嶋津良智氏は、「相手に違和感を覚えたら、『8割スルー、2割話し合い』のバランスがいい」という——。
※本稿は、嶋津良智『なぜ、突然妻はキレるのか?』(フォレスト出版)の一部を再編集したものです。
相手に感じた「違和感」に対してどうするか
二人でいると「心の枠」は二つになります。「心の枠」とは、価値観、自分なりの常識、想定、期待、思惑などです。相手の言葉、態度、反応、行動が、自分の心の枠のなかに入れば、つまり、共感できれば、「そうだよね」「その通りだよね」と共感できます。でも、相手の言葉や態度、反応、行動が枠の外に返ってくると、「え? なんで?」「それおかしくない?」と違和感を覚えます。
違和感を感じているうちに、互いの幸せに関係する部分は必ず、すみやかに擦り合わせる必要があります。たとえば夫婦間のトラブルの原因として、お金の使い方は大きなテーマです。
全国20〜60代の既婚男女686名に「夫婦ゲンカの原因」について複数回答で実施した調査結果によると、夫婦ゲンカの原因の第1位は「お金(27.8%)」でした(しらべぇ編集部、2017年11月実施)。
お金の使い方は幸せに関係します。擦り合わせがうまくいかないときは、別離に向かう可能性もあります。立て続けに相談なしで大きな買い物をしたり、貯蓄に回す分まで使っていたり、ギャンブルに入れ込んだりすると問題です。