「酔い醒ましにひとっ風呂」は禁忌
もうひとつ言うと、酔った状態での入浴はかなり危険です。
発汗などで、より一層、脱水が進み、血流が悪くなります。極端な血流の悪化は、心筋梗塞などを引き起こす可能性もあります。
もしどうしても入りたい場合は、最低でもコップ1杯、分量にして250ccの水を飲んでから入るようにしてください。さらにお湯はぬるめの40度。入浴時間は最大で15分間です。これならば、心筋梗塞のリスクを低減することができます。
逆に、熱すぎるお湯は、絶対にいけません。最近の実験で、43度近いお湯に長々浸かっている場合が、血流を一気に悪くすることがわかっています。
そして飲んだ次の日の朝は、忘れずにコップ1杯の水。寝起きの水を朝食前にとることによって、下がりきって反応しにくくなっている副交感神経が上がってきてくれます。
お勧めのつまみはチーズ、ナッツ、豆腐
酒席が多い人は、つまみも一工夫してください。
唐揚げなどの揚げ物は、胃腸に負担がかかりますので、なるべく避けたいところです。できるだけ軽めのものがお勧め。例えばチーズ、ナッツ、豆腐や枝豆などの豆類。つまり、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれるチーズや豆腐などの発酵食品、食物繊維が豊富なナッツ、上質なタンパク質を含んだ豆類中心の「軽めのつまみ」を酒のお供にするのです。これらを、ゆっくりよく噛んで食べる。
日本酒には肴(和食のつまみ)、ビールには枝豆、ワインにはチーズと相場が決まっていましたが、これらはどれも、お酒に合ったつまみです。お酒の味わいを引き立てるというだけでなく、体にとってもやさしい。これも先人の知恵でしょうか。
ただし、これら対策を講じるにしても、くれぐれも飲み過ぎには注意してください。