お金会議を開かない夫婦は関係がギクシャクする

現状、貯金が少ない状態ですので、当面は貯金を増やすことが目標ですが、夫婦は40代のため、老後資金作りを貯金だけで意識するよりは、運用も視野に入れたほうが良いとアドバイスしました。

夫がすでに会社で企業型DC(企業型確定拠出型年金)をしており、規約でiDeCoの併用を認めていないため、つみたてNISAを始めることにしました。具体的には毎月の黒字額5万円のうち、3万円を貯金し、2万円を運用する形で取り組んでいきます。夫が会社のDCで運用の経験があったため、基本的な家計の延長線上で取り組む運用の仕方についてはお伝えし、それに沿って夫を中心に運用を進めます。

お金の成長 お金を節約します。成長ビジネスの概念を示す上の木のコイン
写真=iStock.com/sarayut
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このような取り組みの中で、これまで夫婦がお金について十分話し合いができず、それが夫婦関係がギクシャクする原因だったことにも気がついたようです。

元々の家計自体は大きな問題はなかったのですが、しっかり話し合うことで、無駄がなく、貯めやすい仕組みを作ることができたのではないかと思います。

現在、読者の中に、Eさん宅のようにお金の話ができないという家庭があれば、毎年、子供の学年が上がるタイミングであり、会社での異動・転勤などが多い時期でもある春に、「わが家のお金会議」を実施できるといいでしょう。

その際、お互いの出費を「ムダ遣いだ!」と攻撃するのではなく、例えば「このお金、どうやって貯める?」などと前向きに声をかけてみてください。

【メタボ家計 コストカット額ランキング】

1位 -1.5万円 食費
食材へのこだわりを控え、食材の無駄がないように取り組む
2位 -1.1万円 通信費
これまで抵抗感のあった格安スマホに思い切って切り替え
3位 -0.5万円 交際費
必要な付き合いかどうかを考慮した
4位 -0.4万円 その他
動画配信のサブスク契約を見直した
5位 -0.2万円 水道光熱費
マメにスイッチオフするなど節約を意識した
5位 -0.2万円 日用品代
適量を考え、意識して購入量を減らした
5位 -0.2万円 娯楽費
「遊びだからいいか」と気軽にしていた支出を見直し
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